兄が本をよく読む人で、置く場所がないということで、我が家の一室に兄の本棚を置いている。
気になったタイトルがあったので、手にとってみたら、五木寛之さんと稲盛和夫さんの対談の本で、とても興味深くて、読むのがやめられなくなった。
考えさせられることがたくさん書いてあって、”あぁ、この本を今手に取ったことは必然だったんだなぁ”と思った。
育児にもピアノにも夫婦間にも通じるヒントがたくさんあった。
”夫婦だから助け合うのが当たり前とか、兄弟肉親だから愛し合うのは当たり前だとかという前提に立ってしまうと、そこの欲が出てくる。
兄弟だからもっとよくしてくれてもいいだろうとか言う人がいるでしょう。他人だと思えば、そういう欲は出てこない”
確かに、そう思っていたら、
”してくれてありがとう”って思える。
今まで環境の違うとことで育ってきた者同士が一緒に生活しているなんて、すごいことだなぁと。
だから、やってくれて当たり前って思ってはいけないなと思って、気持ちを改めようと思った矢先、価値観の違いで喧嘩したけど(笑)
あと、これは上記の本ではないけど、心にくる言葉。
”もしプロという言葉があるとしたら、それは技術ではなく、自己犠牲を伴う努力なり研鑽を己の生き甲斐にできるかという、その一点にかかっているんじゃないですか”
あぁ素晴らしい考え方。
これって、どんな立場の人にも言えますよね。
母親業もまさにそれだと思います。
芸術も読書も、
音符や文字から、色々と思いを巡らすことは面白い。
ついそっちに流れてしまって、指を動かすことを疎かにしてしまうけど。
さて、子供のいない間に、練習しよう。